
コンポストの疑問を解消!発酵をスムーズに進めるためにコンポストの温度管理って必要?
コンポストのキニナルを深堀り!コンポストを運用している途中で、温度管理は必要なの?という疑問に関して。
コンポストに挑戦していると、ちゃんと分解進んでる?など不安を持つことがあります。発酵がうまく進まない原因の一つとなるのが温度。といっても温度管理ってどうやるの?そもそも本当に必要なの?と感じられると思います。
今回は、コンポストでの発酵と温度の関係や理想的な温度帯、季節ごとにできる工夫を中心にご説明します。
「温度」は発酵になんで関係するの?
そもそも温度はなぜコンポストの発酵に関係するのでしょうか?
コンポストの中では、微生物が生ごみを分解しています。これによって発酵が進みます。そのため、微生物が元気に働ける環境を整えてあげることが分解・発酵をトラブルなくスムーズに進めるためのポイントとなります。
では微生物が元気に働ける環境はどのような環境でしょうか?微生物の活動に関係することとして温度・水分・酸素などが挙げられます。中でも温度は、微生物の働きに大きな影響を及ぼします。
微生物が元気に活動する理想の温度は?
家庭用コンポストに多い好気性発酵(酸素を使う発酵)では、温度帯と微生物の活動が以下のような関係性になっています。
温度帯 | 微生物の活動状況 | 発酵への影響 |
10℃以下 | ほぼ活動しない | 発酵がほぼ止まる |
15~30℃ | 活動しはじめる | 発酵も緩やかに進む |
35~60℃ | 最も活発に活動 | 発酵もよく進む |
70℃以上 | 好熱菌以外は死滅する可能性がある | 発酵は進む |
この表で分かる通り、35~60℃くらいの状態が一番微生物の活動が活発になり、生ごみの分解も進みます。
季節ごとの注意点と工夫
冬などの気温が低い時期
微生物の活動が鈍くなるため、分解・発酵のスピードも遅くなります。
対策:
・屋内や日当たりの良い場所に設置する
・段ボール・毛布などで保温する
・生ごみを細かく刻んで投入し、微生物が活動しやすい環境を作る
夏などの高温になりやすい時期
高温で発酵が一気に進みますが、乾燥しやすく、臭いや虫の原因になることも。
対策:
・温度を下げるため直射日光を避け、風通しの良い場所に置く
・日よけを作る
・適度に水を加え、湿度を保つ
コンポストの温度はどうやって測る?
本格的に温度管理を行う場合、土壌用の温度計を使うのがオススメです。中心部に差し込むことで、内部の温度がわかります。
ただ、家庭で行う場合、基本的にはここまでしなくても、「触ってほんのり温かい」「湯気が立っている」などの状態を観察することで充分です!
毎日の温度管理は必要?
結論、毎日実施する必要はありません!そこまで気にしすぎなくても基本的には発酵は進んでいますのでご安心ください。ただ、以下のような状況が発生しているときには一度確認をしてみてください。
・分解が全然進まない
・臭いが強くなった
・白カビが大量に発生した
このようなときは温度が低すぎる・高すぎる・水分過多などが原因かもしれません。環境を見直してあげることで、発酵が再びスムーズに進むことに繋がります。
温度は「意識する程度」でOK!
以上見てきたとおり、コンポストの発酵には温度が非常に関わってきます。そのため、コンポスト運用で厳密に温度管理を行う必要はないけれど、ある程度意識しておくことはとても大切なことといえます。
特に冬は温度が下がり分解が遅れることがあります。そのようなときに、保温や設置場所の工夫を意識するだけでも結果は変わります。逆に夏は発酵が活発になりすぎるので、温度を下げる工夫をするなど調整を意識してください。
自然の力を活用するコンポストは、「季節や気温の変化とも付き合いながら、少しずつ育てていく感覚」がぴったりです。温度もその変化のひとつとして、楽しみながら見守ってみてくださいね。
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