
食育にコンポストが有効!?おうちで始める自然体験
近年、食育の重要性が注目されていますが、実はコンポストが食育に役立つことをご存じでしょうか?コンポストと食育、、、、どう結びつくのかイマイチイメージが湧きにくいと思います。
コンポストは、簡単にご説明すると生ごみなどを微生物の力で分解し、堆肥にする仕組みのこと。これを家庭で実践することで、食べ物の大切さや自然の循環を学ぶ貴重な機会になります。
今回、食育にコンポストを取り入れるメリットを中心にご紹介します。お子さんと一緒に楽しみながら、自然の循環を学ぶきっかけにしてみてはいかがでしょうか?
そもそも食育とはどういうことでしょう
食育の基本的な考え方
そもそも食育とはどのようなものでしょうか?政府広報オンラインによる説明を引用します。
「食育」とは、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する力を身に付け、健全な食生活を実践できる力を育むことです。
※出典:政府広報オンライン
こちらに記載されている通り、食育の目的には健全な食生活を実践できる力を育むことがあります。しかし、現代では食べ物が溢れている状態のため、「食べ残しても大丈夫」「余ったらごみとして捨てればいい」などと考えてしまいがちです。
そこで役立つのがコンポストです。生ごみをただ捨てるものではなく、土に還り次の作物を生み出すものとして扱うことで、食べ物の大切さや自然の循環を実感できるようになります。
コンポストが食育に及ぼす4つの効果
1. 食べ物の大切さを実感できる
コンポストを始めると生ごみ=ただのゴミではないということに気が付きます。野菜くずなどが分解され土に還る様子を観察することで、食べ物は自然からの贈り物ということに気が付くことができます。
それは食べ物を粗末にしないという意識にもつながります。自身の食べ物の扱いに興味を持つようになります。
2. 微生物の働きを学べる
コンポストの中では、目に見えない微生物が生ごみを分解します。この過程を観察することは、目に見えなくても土の中にはたくさんの生き物がいるという発見につながります。
また、土は生きているという感覚を持つことにもつながります。
3. 自然の循環を体感できる
コンポストからできた堆肥を使って野菜や花を育てると、「食べる→捨てる→土に還る→育てる」というサイクルが実感できます。
例えば、コンポストの堆肥で育てたトマトを収穫し、食べることで、土から自分で作って食べることができたという体験と喜びを味わうことができます。こうした体験は、食べ物への感謝の気持ちを育むことにもつながります。
4. 親子で楽しく取り組める
コンポストは親子で一緒に取り組むことにもピッタリ。
「今日はコンポストに何を入れようか?」などと話しながら、一緒に生ごみを入れたり、土の変化を観察したりする時間は、貴重なコミュニケーションにもなります。
さらに、コンポストを通じて環境問題にも関心を持つきっかけになります。特にごみを減らすことが地球環境を守ることにもつながるということを学ぶことにもつながります。
コンポストを簡単に続けるコツ
コンポストを始めたいと思っても難しいのではないのと感じると思います。実はコンポストは簡単に取り組むことができます。
ポイントは以下の3点。
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気負わない
まずは毎日やらないとと気負わないこと。もちろん、毎日こまめに生ごみを投入しかき混ぜるのが理想ではありますが、時間がなかったりで中々難しいときもあると思います。
そういうときは一旦お休みするのも一つの方法です。ですが、お休み中も週1回はかき混ぜて、中に空気を送るようにお願いします。 -
入れるものを選ぶ
肉や魚などの動物性タンパク質が多いと虫や臭い発生の原因となります。ですので、できるだけ避けていただき、野菜くず中心に入れていただくことがおすすめです。 -
定期的にかき混ぜる
酸素を好む微生物の働きで発酵させているため、空気を取り込むことが重要です。それにより微生物の働きが活発になり、生ごみの分解がスムーズに進みます。
コンポストで食育を楽しく!
コンポストを活用することで、食べ物の大切さや自然の循環を体験しながら学ぶことができ、食育をより効果的なものにできます。
特に、お子さんと一緒に取り組むことで、「食べる→捨てる→土に還る→また育てる」という循環を実感し、食への関心や環境への意識が自然と高まります。
ぜひ、家庭での食育にコンポストを取り入れてみてください!