
発酵方法が重要!自分にオススメのコンポスト方法を選ぼう
コンポストに関心を持ったときに、まずはWebで色々と情報を調べると思います。この記事を開いた方もまさにそのようなご状況にいらっしゃると思います。
しかし、Web記事ではコンポストの種類が色々あることはわかるけど、それぞれの特長やどれが相性いいのかなどわかりにくいケースが多いと思います。
そこで今回、コンポストの種類と選び方をまとめて解説します。
ぜひ本記事をご参考にご自身にあったコンポストをお選びください。
発酵方法が重要!2つの発酵方法を知る
コンポストを選ぶときに重要なのが発酵方法。コンポストには好気性発酵と嫌気性発酵の2種類があります。
まずはそれぞれの特長をご紹介します。
1. 好気性発酵(酸素が必要な発酵)
好気性発酵は、酸素がある状態で活動する微生物の働きによって生ごみを分解する方法です。
発酵が進む過程で熱が発生し、60℃ほどの温度に上がることもあります。
また、臭いがしにくいという特長もあります。
一方で酸素を必要とする性質があるため、適度に撹拌する必要があります。
◆メリット
・発酵熱で臭いが抑えられる
・比較的早く分解が進む(1ヶ月〜数ヶ月)
・自然の力を活かした方法で、堆肥の質が高い
◆デメリット
・定期的な撹拌など手間が発生
・水分量の管理が必要(乾きすぎると発酵が進まない)
◆好気性発酵のおすすめコンポスト
コンポストの種類 | 特徴 | 向いている人 |
直埋め型コンポスト |
・庭や畑に穴を掘り、生ごみを投入していくだけのシンプルな方法 |
・庭や畑をお持ちの方 |
容器型コンポスト |
・専用容器や段ボールを用いて実施する方法 |
・省スペースで実施したい方 |
ミミズコンポスト |
・ミミズが生ごみを食べて分解する方法 |
・ミミズの管理が苦にならない方 ・栄養価の高い堆肥を作りたい方 |
2. 嫌気性発酵
嫌気性発酵は、無酸素の状態で活動する微生物を利用した発酵方法です。
好気性発酵と比べ、栄養素が減りにくいという特徴があります。
◆メリット
・密閉するため、臭いや虫があまり気にならない
・室内やベランダでも簡単にできる
・撹拌の手間がいらない
◆デメリット
・腐敗が発生してしまう可能性が高い
・発酵後の処理が必要(土に埋める or 追熟が必要)
・ボカシ資材や電気代など、コストがかかる場合もある
・雑菌や腐敗菌が悪臭の原因となる
⇒容器自体は密閉型なので外まで臭うということは少ないですが、発酵の過程で臭いは発生します。
◆嫌気性発酵のおすすめコンポスト
コンポストの種類 | 特徴 | 向いている人 |
ボカシコンポスト |
・ボカシと呼ばれる発酵促進材を使い、密閉容器の中で発酵させる方法 |
・省スペースで実施したい方 ・臭いを気にせず実施したい方 |
電動コンポスト(生ごみ処理器) |
・生ごみを電動で乾燥・粉砕する方法 |
・手軽に実施したい方 ・時間や手間をかけたくない方 |
どっちが自分にあってる?好気性 vs 嫌気性を徹底比較
以上で見てきた好気性、嫌気性の特徴を改めて比較しました。
どちらがご自身に適しているか想像しながらご覧ください。
比較項目 | 好気性発酵 | 嫌気性発酵 |
発酵方法 | 酸素を使って微生物が分解 | 密閉環境で、酸素を加えず発酵 |
臭い | ほぼなし(適切な管理ができている場合) | ほぼなし(密閉されている場合) |
手間 | 生ごみ投入時などの撹拌が必要 | 生ごみ投入時のボカシ資材追加などが必要 |
設置場所 | 屋外が適したものが多い | 室内、ベランダでも使用できるものが多い |
初期コスト | 容器購入費(段ボールであれば無料でできることも) | 容器購入費(電気式など高額なものが多い) |
運用コスト | 基材代 | ボカシ資材・電気代など |
自分のライフスタイルに合ったコンポストを選ぼう!
◆こんな人は「好気性発酵」がおすすめ!
・ 庭や畑がある(屋外で設置可能)
・ 自然の力でじっくり分解したい
◆こんな人は「嫌気性発酵」がおすすめ!
・ マンションやアパート暮らし
・ 手軽に始めたい・手間をかけたくない
ちなみに・・・・
好気性発酵だけど、嫌気性発酵のいいところも併せ持っているコンポストがあります。
ROOFコンポスト2セット(基材付き)
¥7,980(税込み)
ROOFコンポストは容器型コンポストの一種で好気性発酵のコンポストです。
ですが、都会のマンションでも扱いやすいということを重視しており、コンパクト&オシャレにこだわっています。
そのため、嫌気性発酵のように室内やベランダでご利用いただくことが出来ます。
もちろん、虫や臭い対策も万全!
両方の良さを持ったコンポストとしてご利用いただけます。